フェンス吹付け塗装(意匠性仕上げ)
テーマ:モルタルフェンスの吹付け塗装です。
前回からの続きになります。
今回は、「SK化研社製 ベルアートSi」を使用塗材としての吹付け仕上げとなります。
作業工程は、クラックの処理がありますので樹脂セメントを全面塗布し
その後に吹付けとなります。
↑ 密着をよくする為の「エポシーラー」
↑樹脂セメントを特殊ローラーで塗ってます。
↑ 樹脂セメント 塗布 「SK化研 ミラクファンド KC-2000」
塗装屋さんの下地補修は、左官屋さんが使うセメントとは異なり
一般的には、樹脂セメントを使用することが多いです。
防水の下地としても使用されています。乾燥養生が短縮できるのが特徴かと。
また、今回の吹付け模様は「スタッコ仕上げ」という、表面がザラザラした仕上げです。
仕上げの模様によっては、コテで平滑に均さなくてはならないのですが、
今回は、表面が幾分なだらかになる感じでの下地補修です。
クラックの処理も同時に行っています。
↑セメントで塗り潰した壁面
下地補修後ベースとなる「ベルアート Si」をローラーにて塗布。
一般的には、「基層塗り」なんて施工要領書には書かれています。
基層塗りが乾燥したらいよいよ吹付けとなります。
指定の骨材を混ぜ合わせ、専用のガンで吹付けます。
1) 使用塗材
仕上げ塗材 SK化研社製 ベルアートSi(セラミックシリコン)
下地補修 SK化研社製 ミラクファンドKC-2000
2)その他
鉄部錆止め 関西ペイント社製 エスコ(2液形強溶剤錆止め)
鉄部上塗り 関西ペイント社製 セラMレタン
施主さまのご希望により、既存状態とほぼ同じ色合いの為
画像で見る変化はあまり感じませんが
実際にはとてもザラザラとしたボリュームのある仕上がりになっています。
ちなみに、今回吹付けしたスタッコ模様にある道具で模様付けすると
下のようになります。
↑ SK化研 キャニオン模様
↓また、コテで樹脂セメントを平滑にしなくてはなりませんが、ブロック塀も下の様になります↓
ただ一つ、唯一の欠点は汚れが付きやすい点だと思います。
この点はメーカーさまも熟知しているようで、仕上げをした後に塗るクリアー塗料も発売しています。
汚れが気になる方にはお勧めかもしれませんね。