遮熱塗料(高反射)塗料を考える no.3






遮熱塗料(高反射)塗料を考える no.3

テーマ:屋根



佐藤塗装店のブログ


遮熱塗料(高反射)塗料を考える上で、非常に大事な色の選定。

一般的には白が一番反射力が高く、黒になるほど低くなります。
これは、私たちが生活する上での洋服であったり、車であったり同じ事のようです。

日本ペイント「サーモアイシリーズ」という商品のカタログには
詳しい反射率が掲載してありその中の記述によりますと


佐藤塗装店のブログ


白⇒91.0%
ライトグレー⇒54.0%
茶系やブルー、グリーンなど⇒30.0%〜40%
ブラック⇒28.4%

大雑把ではありますがこの様な感じです。



効率のよい遮熱(高反射)効果を得るためには、薄い色を選ぶ必要がありそうです。


以前テレビで見たのですが、海外の暑い地域(どこか忘れましたが)
では、建物の殆どが「白」で塗られていて、暑さ対策をしているとの事でした。
生活をする上での知恵ですね。


今回、選択頂いた色は「サワーグレー」を屋根に塗装。

実証試験結果の基準色である「N-6」と類似しており、やや青味を帯びたグレーになっています。
ほぼ試験結果のような遮熱効果が期待できそうです。

佐藤塗装店のブログ
↑屋根塗装色

↓壁面塗装色
佐藤塗装店のブログ



一方、壁面はクリーム系の色を選択頂きました。

日本ペイント「サーモアイ」のカタログ反射率を元にすると
実証試験結果の基準色である「N-6」と類似していそうな色で
反射率54.0%となっており、上記画像の色は57.2%となっていることから
試験結果以上の効果が期待できそうな反射率となっています。

と、あくまで仮定としての話ですが・・・



この遮熱(高反射)塗料で最も省エネ効果が得られそうなのが
工場や会社など大きな屋根で長時間にわたってエアコン稼働させている
企業や会社、工場など。


佐藤塗装店で塗らせて頂いた会社や工場では
驚くほどの効果が得られたとのご報告を頂いております。

塗装職人からみた「遮熱(高反射)塗料」ですが、
塗料、匂い、見た目、塗り心地はいたって普通の塗料と変わりません。

また、実際に建物の内部で「遮熱効果」を体験できるわけでもありません。
ただ、屋根なんか施工前と施工後に実際に触って、体感することはできます。

あくまで私個人の意見ですが「効果あり」というのが感想です。
文字で表現するのは難しいのですが


施工前〜プライマー塗布〜タスペーサー挿入までは 「熱い」
遮熱塗料塗布後 「ぬるい」
といった感じでしょうか。

佐藤塗装店のブログ

佐藤塗装店のブログ


見た目は普通の塗料と変わらないのですが、これも技術の進化なのかと
関心させられます。塗料の顔料に秘密があるようですよ(‐^▽^‐)


ちなみに実証試験報告は昨年度の物を参考にしました。
21年度の試験結果は5月頃の様です。


工事の時の様子は後ほど。

>>>>>NEXT>>>>> 遮熱(高反射)塗料 屋根塗装no.1