クラックの原因






クラックの原因

テーマ:モルタル


塗装を考える
やや、大きめのクラックが発生しているモルタル下地の壁面です

6/18 モルタルの壁面とクラックno.1
7/4 モルタルの壁面とクラックno.2 参照

「クラック」が発生するメカニズムは立地条件などにより異なるようでありますが
構造的なものや、設計上、施工上のものであったり様々です。
ただ、我々塗装の職人としても致命的な損傷が出る前にはキッチリと直したい所で
あります。

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当ブログ内 モルタル関連アメーバ
2/1 モルタルの塗装


3/26 フェンス門扉塗装


4/1 フェンス吹付け塗装(意匠性仕上げ)


4/30 遮熱塗料壁面塗装


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今回のケースでの「クラック」
雨水の侵入も考えられるほど大きめのひび割れが発生しております。
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どのようにクラックをどのような処置をしようかと考えていた所、ある事に
気が付きました。

この建物は増改築をされているようです。
どのような工事がされたかは定かではございませんが、下のようになっています。
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クラックの発生箇所はALCとモルタル下地の取り合い部分(境い目)に
なっていまして、その部分(青い線付近)をモルタルで塗られております。

モルタルというのはその性質上どうしても「割れ」というのが生じます。



今回のケースでは、増改築した部分の境い目に何らかの力が
生じて塗られたモルタルに「クラック」が発生したと考えられます。

もちろん性質の違う「壁面同士」のトラブルかもしれません。




この場合、モルタルを取り合い部分に塗るという選択が悪かったのかといえば
そこらは専門家ではありませんのでなんとも言えないのですが^^
我々にできることは、いかに「クラック」を補修するかということになります。


補修にあたっていくつかの選択肢があったのですが
クラック部分に樹脂セメントを重ねても、いつかは同じ場所に「クラック」として
よみがえってしまうだろうとの事で、今回は、境い目出身の厄介者の「クラック」
「目地」NEWとして生まれ変わるのでありました(笑



この部分でいろいろな力を吸収、分散させて雨水に侵入を防いでもらおうと思います。
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↑塗られていたモルタルを撤去してウレタンシールを充填しました。
 目地を挟んで壁面の模様が違います(改築部分)
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12mm×12mmの目地 
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汚染防止プライマーについてはこちら⇒5/23おしゃれなサイディングの塗装
シーリング周辺の汚染?こちらへ




今回の「クラック」はALCとモルタル下地との「隙間」という結末でありましたが
「目地」とすることでクラックの発生は恐らくなくなるだろうと思います。

塗装の職人として2次被害(下地の腐食等)がなくてホッとしました。


壁面の外側では分からない事や見えない事は多々ありますのでね^^

やや大きめの「クラック」の補修は完了したのですが、もう一つ気になる点が
ありまして、その点はまた次回にでもと思います。


>>>NEXT>>> 塗替え後の模様