コーキングのトラブルと原因






コーキングのトラブルと原因

テーマ:シーリング


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新設時より3年もの間で、目地の隙間ができてしまった「打ちっぱなし調」の壁面です。
見れば見るほど、見事に隙間が発生しております^^

アメーバ
7/14 壁とシーリング
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9/5 コンクリート打ちっぱなし調の壁より

いったいどんな所に原因があったのか?
コーキング材を撤去しながら、いろいろ計測してみる事にしました。

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↓目地幅 12mm
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↓撤去したコーキング材の断面です。およそ5mm
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↑コーキング材の奥に白く見えるのは「バックアップ材」です。

目地厚が12mm〜15mm程あるのに対して、実際のコーキングの厚みは5mm。

劣化したことを考えてもコーキングの厚みが足りていない気がします。

上の画像でもわかるのですが、「バックアップ材」の厚さが10mm近い為
十分なコーキングの厚さが確保できていなかったようです。


オーナーさまのお話では、新築時に搬入されたコーキング材が数十缶。
目地の長さだけで1000mはありますので、相当な材料を必要とします。
今回の工事での積算でも同様に数十缶。
コーキングの工事が終わった時点で、搬入されたコーキング材の半分以上を
職人さんが持って帰ったようで^^


早い話が、目地の厚みから積算された材料の半分も使わなかった事になります。
それだけに、 「薄〜いコーキングの仕上がり」となりコーキング材の性能もなく
3年間で隙間ができてしまったと、考えられます。

また、2面接着させる為の「バックアップ材」も、今回のケースでは太すぎです。



きちんとした目地設計のもと工事をされていたら、今回のようにはならなかったような
気がします。

仕上げがされた目地周辺では、「シール厚」がどれほどあるのか知る余地もありませんからね。

正直、あまり重要視される部位ではありませんが、施工をする上ではコーキング材の性能が
発揮できるような工事が必要なのかなと思います^^
アメーバ
6/2 シーリングを考える


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という訳で、今回の打替では十分なシール厚が確保できるよう心掛け工事を行いました。


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