色褪せ






色褪せ

テーマ:鉄部、鉄骨


塗装を考える

前回に塗装工事を行ってから6年間もの歳月が流れたマンション屋上の手すりです。


実は、前回の工事は大がかりに足場を組んで全外壁の塗装、鉄骨階段の塗装
サイディングの張替え工事をさせて頂いたマンションです。

今回は屋上の防水工事、鉄骨手すりの再塗装工事のご依頼を頂きました。
誠にありがとうございました。



また前ブログ(7/10)にもありますが、作業途中に夏を感じた屋上
でもあります。




早いもので前工事より6年間が経過してしまいました。

当時に行った工事内容ですが、壁面及び鉄骨階段その他すべてを
「アクリルシリコン樹脂」(2液型弱溶剤)で塗装をしました。





余談ですが、塗料というのは皆さんご周知の通りグレードがあります。
よく言われますが、
OP(合成樹脂)⇒アクリル樹脂⇒ウレタン樹脂⇒シリコン樹脂⇒フッ素樹脂
簡単に記すと上記のようになりますが、その中でも水性、油性(弱溶剤、強溶剤)
と限りなく細かく分類されます。

右にいくほど耐久性は上がるけれども、コストもかかるそのような形で
塗料のグレードは成り立っています。



で、冒頭の6年間経過した屋上手すり及びその他壁面等は
「アクリルシリコン樹脂」(2液型弱溶剤)で塗装をしました。

さすがに「アクリルシリコン樹脂」だなと思ったのは、色褪せその他
全ての箇所おいて「塗った当時の艶、色合い」のままというハイレベルな塗膜(塗料)
の印象を受けました。




壁面、天井に関しては「ほぼ塗った当時の艶、色合い」。

階段手すりに関しても「ほぼ塗った当時の艶、色合い」。

屋上手すりに関してもそんなに色褪せしていないかな?
と思ったのですが・・・・・

仕上げの塗料を(当時と同塗料、同色にて)塗ってみると下記のような違いがありました。

塗装を考える



常にお日様に照らされ雨にあたり、部位でいうと屋根に匹敵する過酷さ。
(照射時間などとの関連が深く関係しています。)

新たに塗料を塗って比べるとこれだけの違いがありました。
結構、色褪せしているのですね。





詳しくはこのようになっています。

【屋上鉄部(手すり)】

6年前の塗装工事

2液形強溶剤錆止め+2液型アクリルシリコン樹脂×2層=3層



○チョーキングはなし

○錆びはなし

○艶3分〜5分艶程度(当時は艶ありで塗装)

○色褪せはあるものの塗膜としての機能性はあり

 (あと数年後には塗り替えが必要か?)

○その他の部位(階段、手すり、ベランダ)は変わらず艶あり〜7分艶程度




まとめますと、日当たり良好な部位ではある程度グレードの高い塗料が適している。
(個人的な塗装職人意見ですが)

仮に、グレードの低い塗料で施工していたら・・・・・

間違いなく錆び、チョーキングの発生はしていたと考えられます。





効率のよいメンテナンス(メンテナンスサイクル)を考えますと
一時的なコストはかかりますがグレードの高い塗料で塗るのも
一考してみる価値はありそうです。

塗装を考える
↑施工後はこんな色合いになりました音譜