断熱塗料塗装工事
住宅には通常、断熱材が外壁と内壁の間に使用されています。
では、塗料で断熱とはどのようなものなのでしょう。
近年の地球温暖化によって、塗料メーカー各社で遮熱塗料や断熱塗料の開発が
進んでいるようです。



あるメーカーのカタログより。



遮熱塗料が熱反射をさせるのに対して、断熱塗料は熱反射もさせて
塗料に含まれるポリマーバルーンや、近赤外線反射フィラーで断熱効果を
もたらすというものです。
塗料の中に含まれる物が、塗料各社によって違いがあるようです。


こちらは、セラミックビーズが配合されている「ガイナ」という塗料。



水性塗料でありながら、アクリルシリコン樹脂をハイブリット化することによって
優れた耐久性を持ち、一般塗料の2〜3倍の寿命があるそうです(カタログより)






ここで、ある簡単な実験を。

塗った後の塗膜はとても特徴があります。
左が、一般のアクリルシリコン樹脂(溶剤系)
中央は、水性の断熱塗料
右は、溶剤系の断熱塗料です。
断熱塗料は艶がないのがわかると思います。
また、表面がごく細かい微粒子で覆われています。





この塗板は熱をとても伝えやすい素材です。
実際にハロゲンで熱してみました。







数分後触ってみることにしました。



やはり、断熱塗料を塗ってある2つの板は、
一般塗料が塗られている板に比べて、熱が遮られています。
この時の一般塗料が塗られた板は、触ってすぐに熱いと感じる程です。





実際の塗料メーカーのデーターです。


真夏の塗装工事を行っていて、私自身も何度か体験しました。
真夏の屋根、屋上の温度は60度以上にもなると言われます。
どんなに厚手の靴底の靴を履いていても、熱いです。



ところが、
下塗りをして、断熱塗料の1層目を塗ったところで、すぐに効果が現れます。

正直、ビックリします。
素手で触れるほどに、表面温度が下がっているのです。



施工前と施工後の
屋根表面の温度差 26.5度
室内温度差 6度



この数値を見ると室内温度差 6度というのは物足りないように思えますが、
季節にすると1カ月〜2カ月くらいの差がありますので、すごい事だと思います。



光熱費も大幅に節約になります。





各自治体もこういった遮熱や断熱の塗装工事で、補助金の一部を助成する制度もあるようです。

夏、暑く 冬、寒いとお悩みの方には、是非お勧めです。