鉄骨塗装工事
           
建築建物のさまざま場所に鉄は使われています。
大きなものは、橋梁、高速道路、商業施設、プラント設備、送電鉄塔などなど。

では、私達の暮らしのなかに鉄骨はどこにあるかというと、
鉄骨住宅の骨組み、階段、手摺、バルコニーなど。
いろいろな形に加工され、さまざまな分野で使用されています。



その鉄ですが、野外に露出させてしまうとすぐに錆が発生してしまいます。
錆から素材を保護するために塗装が必要となるのですね。









上記は階段です。錆が発生しています。

塗替えを行う場合の旧塗膜の処理は非常に重要です。
錆を落としたり旧塗膜を削ったりすることを「ケレン」といい大まかに
削る、ぶつける、溶解 といった方法があります。

削るとはディスクサンダーや皮すき、研磨布を用いた方法。
ぶつけるの代表は、サンドブラストでけい砂などを高圧空気で
ぶつけて塗膜を除去する方法ですが、住宅では殆ど使用されません。
溶解とは、剥離剤を用いて塗膜を膨潤させて除去する方法です。

基本的には削る方法が用いられます。



上が電動工具。



左から、マジックロン、研磨布、皮すき、はつり、スクレーパー
これらを使用します。

本来、できるだけ削って塗装するのが望ましいのですが、
騒音、粉塵など近隣住宅事情を考えると、なかなか難しいのも事実です。



旧塗膜を全て取り除いた例です。









機械研磨です。
オレンジ色の部分を用途にあわせて変えていきます。
オレンジ色の物は、荒削り用だそうです。




銀色に見えるのは鉄の素地になります。
塗膜除去後、このような状態になりました。

鉄の塗装工事はこの「ケレン」作業がとても重要です。
ケレンで手を抜くとすぐに錆びたり、はがれの原因になります。
機械を使わないケレンの場合でも、手具ケレンを行って
できる限り錆の発生しにくい状態にするのが鉄の塗り替えにおいて重要でしょう。