後打ちと先打ち
テーマ:サイディングコーキング材の剥がれが生じる窯業系サイディングより
サイディングの塗装を考える上で様々な選択肢があります。
以前にも当ブログでありましたように、クリアーで仕上げる工法。
または、いわゆるベタ塗り。
まだ、新築時より年数が経過していないことからクリアーでの仕上げ工法をお勧めしました。
・ベタ塗りよりも「安価」で施工が可能な事。
・新築時より年数が経過していない事。
逆に今しかできない仕上げ工法なのかもしれませんね^^
しかしながらオーナー様が一番気にしていたのが
「コーキング」の部分でした。
工事をするきっかけにもなった「コーキング」の部分。
ここで一つコーキングの部分に主観をおいて考えてみることにしてみましょう。
【クリアーでの仕上げの場合】
壁面を仕上げ⇒コーキング(後打ち)
コーキング材の上には塗装なし。
もちろんむき出しにの状態になってよい「コーキング材」を使用します。
【ベタ塗りでの仕上げの場合】
コーキング⇒コーキングの上に塗れるような下地処理後に塗装(先打ち)
この場合はいろいろな注意点があります。
コーキングがそのままの状態か、上に塗料を塗るのか。 の違いですね。
メリットとデメリットは双方にあると思いますが
問題はどちらが耐久性に優れるのか。という点。
コーキング材がむき出しの場合は、コーキングの耐久性に依存されるでしょう。
↓徐々に劣化するコーキング材の様子
一方で、先打ちされた「コーキング」は特殊な下地処理後塗装をされます。
基本的には塗料の耐久性に依存されますが、柔軟性のある
コーキング材の上に硬い塗膜が塗られるために
表面が割れやすくなる、この場合のコーキング材は異常は
ありませんが物理上どうしても仕方がない仕上げなのです。
いろいろと取り決めをする中、今回の施工ではいわゆる
「ベタ塗り」(先打ち)となるのでした